豊安(読み)ぶあん

改訂新版 世界大百科事典 「豊安」の意味・わかりやすい解説

豊安 (ぶあん)
生没年:?-840(承和7)

平安初期の唐招提寺僧。三河出身。鑑真愛弟子としてともに来朝した西域僧如宝弟子。昌禅の後を継いで東大寺戒壇院の戒和上となった。816年(弘仁7)律師に任ぜられた。最澄の大乗戒壇独立運動に反対して819年〈僧統表〉を護命(ごみよう)らとともに提出した。830年(天長7)には淳和天皇の各宗教義提出の勅を承け,日本最初の律宗綱要書《戒律伝来宗旨問答》を著した。ほかに《鑑真和上三異事》の著がある。後に大僧都に昇る。
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関連語 曾根 正人

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊安」の解説

豊安 ぶあん

764-840 平安時代前期の僧。
天平宝字(てんぴょうほうじ)8年生まれ。律宗。唐招提寺の如宝(にょほう)に師事し,弘仁(こうにん)6年(815)同寺5世をつぐ。翌年律師となり,平城(へいぜい)上皇に戒をさずける。五重塔建立など同寺の伽藍整備につとめた。承和(じょうわ)2年大僧都。承和7年9月13日死去。77歳。三河(愛知県)出身。著作に「戒律伝来記」「鑑真(がんじん)和上三異事」。

豊安 ほうあん

ぶあん

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