豊島家住宅(読み)としまけじゆうたく

日本歴史地名大系 「豊島家住宅」の解説

豊島家住宅
としまけじゆうたく

[現在地名]松山市井門町

井門いど町の南部にあり、その南方重信しげのぶ川が流れている。重要文化財。「先祖由緒勤役録」によると、豊島氏はもと河野氏の家臣であったが、近世に入って帰農し、万治三年(一六六〇)現在地に居住し、藩の軍用馬預を命ぜられた。第二代が改庄屋を経て、大庄屋役を勤務し、その後代々大庄屋ないし大庄屋格に遇せられた。敷地は東西・南北ともに三〇間、面積九〇〇坪あり、周囲に門・土塀・付属舎・堀などがめぐらされている。最も重要な建物は、ほぼ中央の南向きの主屋であって、東半分は土間、西半分は居間となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「豊島家住宅」の解説

豊島家住宅

愛媛県松山市にある住宅。豊島家は大庄屋格の豪農。1758年に建てられた主屋など7棟が国の重要文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android