日本歴史地名大系 「豊巻村」の解説 豊巻村とよまきむら 秋田県:秋田市豊岩地区豊巻村[現在地名]秋田市豊岩豊巻国見(くにみ)山(一一二メートル)の麓、雄物川の氾濫原に沿い、北から居使(いづかい)・中島(なかじま)・杉の下(すぎのした)・前郷(まえごう)の集落が弧状に並ぶ。嘉禎四年(一二三八)の将軍家政所下文案(肥前小鹿島文書)に「楊田、豊巻、百三段」とみえ、橘公業が地頭職に補任された地で、その子公員に譲り渡された(→柳田村)。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡御蔵入目録写(秋田家文書)によれば、九八八石七斗二升八合の太閤蔵入地である。雄物川氾濫原の肥沃な水田をもつ大村。前郷の西、山峡の小道を三町ばかり上りつめると豊巻館跡がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by