豊田 武
トヨダ タケシ
昭和期の日本史学者 東北大学名誉教授;法政大学文学部教授。
- 生年
- 明治43(1910)年3月9日
- 没年
- 昭和55(1980)年3月29日
- 出生地
- 東京市赤坂区(現・東京都港区)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部国史学科〔昭和7年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(東京大学)〔昭和30年〕
- 経歴
- 文部省宗教局勤務、東京女高師教授、文部省図書監修官を経て、昭和22年東北大学教授、48年定年退官し名誉教授、法政大学教授。昭和の初期には日本中世商業史に関する実証的な研究を発表し、戦後は都市、武士団の研究にも新生面を開いた。主著に「日本宗教制度史の研究」「中世日本商業史の研究」「日本商人史中世篇」「日本の封建都市」「堺」「武士団と村落」「概説日本歴史」(上下)など。「豊田武著作集」(全8巻 吉川弘文館)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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豊田武 とよだ-たけし
1910-1980 昭和時代の日本史学者。
明治43年3月9日生まれ。東京女高師(現お茶の水女子大)教授,文部省図書監修官をへて昭和22年東北大教授,48年法大教授。日本中世史,とくに商業・宗教・都市史における実証的な研究で知られる。昭和55年3月29日死去。70歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「中世日本商業史の研究」など。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の豊田武の言及
【集落】より
… 個別の都市や特定のカテゴリーに属する都市の変遷が取り上げられることも村落にみられない特色である。それらの研究としては喜田貞吉の平城京などの研究をまとめた《帝都》(1915),藤田元春の《平安京変遷史》(1930),小野均の《近世城下町の研究》(1928),大井重二郎の《上代の帝都》(1944),藤岡謙二郎の《国府》(1969),豊田武の《日本の近世都市》(1952),矢守一彦の《幕藩社会の地域構造》(1970)などがある。最近では計量地理学を導入した都市研究も多くなってきている。…
※「豊田武」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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