貞村(読み)さだむら

日本歴史地名大系 「貞村」の解説

貞村
さだむら

[現在地名]賀陽町竹荘たけしよう

竹井たけい村の東にあり、宇甘うかい川の流域に開け、山田やまだ新谷しんたにを村域とする。もとは中津なかつ村と称したが、貞治年間(一三六二―六八)に貞村と変えたという(上房郡誌)正保郷帳に村名はみえないが、竹庄たけのしよう村の中央部を占めたと推定される。元禄八年(一六九五)の旧松山領新高帳(羽場文書)によれば、古高九九五石余・新高一千二八一石余。近世領主の変遷は岨谷そわだに村に同じ。庄屋は前島氏が務めた。山田に貞観一八年(八七六)に創建されたというなか八幡宮があり、神田五石余が供されていたが(備中誌)、明治四三年(一九一〇)と翌年に上岩かみいわ村の総社そうじやにあった十二社権現宮(現岩牟良神社)に合祀された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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