財政力指数(読み)ザイセイリョクシスウ

デジタル大辞泉 「財政力指数」の意味・読み・例文・類語

ざいせいりょく‐しすう【財政力指数】

地方公共団体財政力を示す指数基準財政収入額(標準的な地方税収)を基準財政需要額行政事務必要経費)で割った数値の過去3年間の平均値。数値が高いほど、自主財源割合が高く財政状況に余裕があるとされる。

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知恵蔵 「財政力指数」の解説

財政力指数

財政力指数とは、地方公共団体の財政力を示す指数で、基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値の過去3年間の平均値をいう。財政力指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力が強い団体ということになり、1を超える団体は、普通地方交付税交付を受けない。他方、地方団体の財政の健全性を示す指数として、経常収支比率公債費負担比率がある。経常収支比率は、地方団体の財政構造の弾力性を示すもので、税収など経常一般財源に占める、人件費公債費などの義務的な支出の割合を表す。公債費負担比率は、公債費がどの程度財政を圧迫しているかを示すもので、公債費に充当された一般財源の、一般財源総額に占める割合。

(北山俊哉 関西学院大学教授 / 笠京子 明治大学大学院教授 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「財政力指数」の意味・わかりやすい解説

財政力指数
ざいせいりょくしすう

地方公共団体の財政力を示す指標。普通交付税 (→地方交付税 ) の算定に用いられた基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値を過去3ヵ年間について単純平均して求める。財政力指数が1をこえる団体を富裕団体と呼び,0.4未満を過疎団体の一要件とするなど,国が地方公共団体に対する財政援助の程度を決定する際の指標として用いられる。 (→地方財政 )

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