貿易関連投資措置協定(読み)ぼうえきかんれんとうしそちきょうてい(その他表記)Agreement on Trade‐Related Investment Measures

知恵蔵 「貿易関連投資措置協定」の解説

貿易関連投資措置協定

WTOにおける、貿易制限する可能性がある国際投資関連措置の禁止等についての協定。世界的に海外直接投資が増加しているが、投資受け入れ国の中には外国からの進出企業(生産企業)に対し、部品の一定比率以上の現地調達を義務付けるローカルコンテント要求(local content requirements)や、生産量の一定割合以上の輸出を義務付けるなどの制限を課すところも多い。こうした措置は貿易を規制し、歪めるので、これを回避するために、本協定ではローカルコンテントの要求や、輸出入均衡の要求が明示的に禁止されることになった。

(永田雅啓 埼玉大学教授 / 松尾寛 (株)三井物産戦略研究所副所長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android