賀毛神社(読み)かもじんじや

日本歴史地名大系 「賀毛神社」の解説

賀毛神社
かもじんじや

[現在地名]北勢町垣内 西屋敷

垣内かいと集落の西外れ、国道三〇六号の西にある。延喜式内員弁郡一〇座の一つに数えられた神社である。祭神彦坐命ほか鴨県主・治田連・須佐之男命など一二神。須佐之男命以下は、明治四一年(一九〇八)垣内・麓村ふもとむら奥村おくむら東村ひがしむら中山なかやま別名べつみよう新町しんまちの各社を合祀したものである。鴨県主と治田連はもと垣内・別名東村・中山・麓村・奥村の産土神として、相殿六所神社に祀られていた(北勢町風土記)。古くから「総宮さん」と称されてきた。中世までは神田も多く社殿も宏麗であったが、天正年間(一五七三―九二)織田信長の長島一向一揆攻めの時、本社・摂社・神宝記録に至るまで焼失し衰退したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android