賓雁(読み)ひんがん

精選版 日本国語大辞典 「賓雁」の意味・読み・例文・類語

ひん‐がん【賓雁・賓鴈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「賓」は客の意。雁は毎年秋に来て春に去るところから ) 雁をいう。
    1. [初出の実例]「枕上宮鐘伝暁漏、雲間賓雁送春声」(出典文華秀麗集(818)上・春夜宿鴻臚簡渤海入朝王大使〈滋野貞主〉)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐九日登梓州城詩〕
  3. 転じて、便りを運ぶ使者。また、手紙
    1. [初出の実例]「賓鴈書を繋けて上林の霜に飛ぶ〈大江匡房〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「賓雁」の読み・字形・画数・意味

【賓雁】ひんがん

飛来する雁。唐・陸亀孤雁〕詩 我、天地に生まれ 獨り南する雁と作(な)る

字通「賓」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android