賢宝(読み)げんぽう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「賢宝」の解説

賢宝 げんぽう

1333-1398 南北朝時代の僧。
正慶(しょうきょう)2=元弘(げんこう)3年生まれ。真言宗。東寺の杲宝(ごうほう)に密教をまなび,延文4=正平(しょうへい)14年灌頂(かんじょう)をうける。康応元=元中6年法印権大僧都(ごんのだいそうず)となる。杲宝,頼宝とともに東寺三宝といわれた。ふたりの未完の著作の仕事をひきつぎ,「大日経疏演奥鈔」をまとめた。応永5年6月30日死去。66歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の賢宝の言及

【東宝記】より

…仏宝,法宝,僧宝の3編8巻にわけ,東寺の歴史,堂塔,仏像,法具,聖教,法会,僧職について,文書・記録等を豊富に引用しつつ明らかにする。1352年(正平7∥文和1)杲宝が編した草稿本は6巻であったが,南北朝末期から室町初期にかけてその弟子賢宝が増補を加えた。草稿本・清書本12巻1冊が現存し,国宝に指定されている。…

※「賢宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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