延文(読み)エンブン

デジタル大辞泉 「延文」の意味・読み・例文・類語

えんぶん【延文】

南北朝時代北朝後光厳天皇の時の年号。1356年3月28日~1361年3月29日。

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精選版 日本国語大辞典 「延文」の意味・読み・例文・類語

えんぶん【延文】

  1. 北朝の後光厳天皇の代の年号。文和五年(一三五六)三月二八日改元。延文六年(一三六一)三月二九日に至り次の康安に代わる。将軍足利尊氏、義詮(よしあきら)南朝では後村上天皇正平一一年から一六年に相当する。出典は「漢書‐儒林伝序」の「延文学儒者百数」。

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日本の元号がわかる事典 「延文」の解説

えんぶん【延文】

日本の元号(年号)。室町時代(南北朝時代)の1356年から1361年まで、後光厳(こうごん)天皇の代の北朝が使用した元号。前元号は文和(ぶんな)。次元号は康安(こうあん)。1356年(文和5)3月28日改元。兵革(戦乱)の凶事を断ち切るために行われた。『漢書(かんじょ)』を出典とする命名。延文年間の南朝の天皇は後村上(ごむらかみ)天皇。南朝は正平(しょうへい)(1346~1370年)の元号を使用した。室町幕府の将軍は足利尊氏(たかうじ)(初代)、足利義詮(よしあきら)(2代)。尊氏は1358年(延文3/正平13)に死去し、同年末に義詮が朝廷から征夷大将軍に補任された。

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