赤堀郷(読み)あかぼりごう

日本歴史地名大系 「赤堀郷」の解説

赤堀郷
あかぼりごう

秀郷流藤原氏の末裔で、のちに東上野の有力国人に成長する赤堀氏の本拠地。文和二年(一三五三)七月一三日の足利尊氏下文(赤堀文書)によると、赤堀三郎左衛門入道が代々証文に任せて「上野国赤堀郷、同貢馬石村」などの地頭職を安堵されている。この時期の赤堀氏は二流があったが、東上野における反上杉勢力の一翼を担っており、宇都宮氏・新田氏などと結んでいた。享徳の乱で「深須・赤堀・太胡・山上」など東上州が戦場となった時にも(享徳四年三月一五日「足利成氏書状写」正木文書)、初期には足利成氏方に参じていたが、時綱の子政綱はのち上杉方に転じた(年欠一〇月一七日「足利成氏書状」穴沢吉太郎氏所蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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