最新 地学事典 「超丹波帯」の解説
ちょうたんばたい
超丹波帯
Ultra-Tanba Belt
舞鶴帯と丹波帯の間に位置し,おもにペルム紀の付加体を主とする地帯。Caridroit et al.(1985)が丹波帯の上に重なる地帯という意味で命名。福井県大飯郡おおい町~岡山県東部にかけて連続的に分布し,その延長は北関東や佐渡島,ロシア沿海州にも知られている。本帯は構造的上位からUT3,UT2,UT1の,断層で境された3つの亜帯に区分される(H.Ishiga,1990)。UT3亜帯(上月層相当層)はペルム紀中期〜後期の泥岩・砂岩・珪長質凝灰岩を主とし,玄武岩類を伴うデボン紀後期のチャート,石炭紀後期の石灰岩を伴う玄武岩類,ペルム紀前期のチャートなどを含む。UT2亜帯(大飯層相当層)はペルム紀後期の泥岩,砂岩,砂岩泥岩細互層を主とし,ペルム紀前期〜後期のチャートを含む。UT1亜帯(氷上層相当層)は緑色砂岩と泥岩を主とし,年代はペルム紀後期と推定されるが,その一部は三畳紀に及ぶ可能性もある。参考文献:竹村静夫ほか(2018) 地質雑,Vol. 124: 117
執筆者:木村 克己・竹村 静夫
参照項目:日本列島とその周辺の地体構造区分
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

