越前堀(読み)えちぜんぼり

日本歴史地名大系 「越前堀」の解説

越前堀
えちぜんぼり

越前福井藩主松平氏中屋敷の周囲に巡らされていた堀。江戸時代前期に松平氏が屋敷拝領した当初から設けられていたらしい。寛永江戸図には北・西・南を囲み、西の一角からは亀島かめじま川へと通じる堀筋が描かれている。この堀筋は宝永年中(一七〇四―一一)には埋立てられ、東湊ひがしみなと町一丁目・同二丁目に組入れられている(沿革図書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の越前堀の言及

【霊岸島】より

…のち京橋区に所属し,1931年から71年まで霊岸島の町名が存続した。もとこの地内にあった新川や越前堀などの水路は,1948年ころまでにすべて埋め立てられ,現在は倉庫や問屋が集中している。第2次大戦前まで,東京湾の潮位はこの霊岸島で測られていた。…

※「越前堀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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