足手影(読み)アシテカゲ

デジタル大辞泉 「足手影」の意味・読み・例文・類語

あして‐かげ【足手影】

人の姿。面影
「都の人の―もなつかしう候へば」〈謡・隅田川
人の往来が盛んな所。
諸国城下、または入り舟のみなとなどは、人の―にて」〈浮・織留・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「足手影」の意味・読み・例文・類語

あして‐かげ【足手影】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手足のすがた。おもかげ
    1. [初出の実例]「都の人の足手影も、懐かしう候へば」(出典:謡曲・隅田川(1432頃))
  3. 手や足のかげになって見えない所。転じて、人の往来のはげしい所の意に用いる。
    1. [初出の実例]「惣じて諸国の城下又は入舟の湊などは人の足(アシ)手かげにて、さまさますぎわひの種もあるぞかし」(出典浮世草子西鶴織留(1694)三)

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