足手影(読み)アシテカゲ

デジタル大辞泉 「足手影」の意味・読み・例文・類語

あして‐かげ【足手影】

人の姿。面影
「都の人の―もなつかしう候へば」〈謡・隅田川
人の往来が盛んな所。
諸国城下、または入り舟のみなとなどは、人の―にて」〈浮・織留・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「足手影」の意味・読み・例文・類語

あして‐かげ【足手影】

〘名〙
手足のすがた。おもかげ
謡曲・隅田川(1432頃)「都の人の足手影も、懐かしう候へば」
② 手や足のかげになって見えない所。転じて、人の往来のはげしい所の意に用いる。
浮世草子西鶴織留(1694)三「惣じて諸国の城下又は入舟の湊などは人の足(アシ)手かげにて、さまさますぎわひの種もあるぞかし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android