足末(読み)アナスエ

デジタル大辞泉 「足末」の意味・読み・例文・類語

あ‐な‐すえ〔‐すゑ〕【足末】

《「あ」は「あし(足)」の古形。「な」は「の」の意の格助詞
足の先。つま先。
「頭より―ただにあやにしきをたちきりて」〈宇津保・忠こそ〉
子孫末裔まつえい
「同じ帝の母后の御―にて」〈平中・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「足末」の意味・読み・例文・類語

あ‐な‐すえ‥すゑ【足末】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あ」は足、「な」は「の」の意 )
  2. 足の先。爪先。
    1. [初出の実例]「頭(かしら)よりあなすゑただに綾錦を裁ち切りて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)
  3. 子孫。末裔(まつえい)。後裔。
    1. [初出の実例]「青垣の 山投(やまと)に坐しし 市辺の 天皇が 御足末(みあなすゑ) 奴僕らま」(出典:播磨風土記(715頃)美嚢・歌謡)
    2. 「同じ帝の母后の御あなすゑにて」(出典:平中物語(965頃)一)

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