路湖(読み)とうろこ

日本歴史地名大系 「路湖」の解説

路湖
とうろこ

標茶町南部にある海跡湖で、釧路湿原国立公園に含まれる。周囲一八キロ、面積六・三平方キロ、湖面高度八メートル、最深部七メートル。東側からアレキナイ川やオモシロンベツ川などが流入し、西側から釧路川に排水している。ベカンベ(菱の実)の繁殖地でワカサギを中心とした漁業資源に恵まれていたこともあり、湖畔にはアイヌコタンが形成されていた。「東蝦夷地場所大概書」には「トウワ洞(ロ湖)」、「東行漫筆」には「トウロトウ、クスリ川上のトウ、アカントウ此三ケ所大き成沼のよし」(文化六年四月二四日条)、「蝦夷人物誌」には「東地クスリ場所なる川筋凡十里計も上にトウロといへる処有て、此処に一つ湖水有。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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