標茶町(読み)しべちやちよう

日本歴史地名大系 「標茶町」の解説

標茶町
しべちやちよう

面積:一〇九九・五六平方キロ

昭和二五年(一九五〇)一一月、川上かわかみ標茶村が町制施行して成立。釧路支庁管内のほぼ中央東側、川上郡南半を占め、南は釧路郡釧路町、南東厚岸あつけし厚岸町、東は根室支庁管内野付のつけ別海べつかい町、北東は同支庁管内標津しべつ中標津なかしべつ町、北は川上郡弟子屈てしかが町、西は阿寒あかん鶴居つるい村に接する。ほぼ中央部を釧路川が北から南へ大きく東側へ弧を描きながら流下し、磯分内いそぶんない川・多和たわ川・オソベツ川・ヌマオロ川・コッタロ川などの支流が合流する。南部は釧路川を中心として釧路湿原が形成され、シラルトロ沼塘路とうろ湖などの湖沼が点在する。南東部をタッカルウシ川・チャンベツ川などが南東流する。釧路川に沿ってJR釧網せんもう本線と国道三九一号が通り、釧網本線の塘路・茅沼かやぬま五十石ごじつこく・標茶・磯分内の五駅がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標茶町」の意味・わかりやすい解説

標茶〔町〕
しべちゃ

北海道東部にある町。 1950年町制。 55年太田村の一部を編入町名アイヌ語のシペッチャ (大きな川の端の丘の意) に由来。町域の大半は釧路川本支流沿いの低湿地と,周辺の丘陵地帯から成る。かつては農業がふるわず,硫黄精錬やマッチ製造が盛んであった。 1927年釧網本線開通後,本格的開墾が進められ,第2次世界大戦後多くの緊急開拓民が入植酪農が盛んになった。シラルトロ湖,塘路 (とうろ) 湖付近の釧路湿原 (天然記念物) は代表的低層湿原で,特別天然記念物のタンチョウの繁殖地としても有名。釧路湿原国立公園に属し,町域北部の摩周湖南東一帯は阿寒国立公園に属する。面積 1099.37km2人口 7230(2020)。

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