踊場(読み)おどりば

精選版 日本国語大辞典 「踊場」の意味・読み・例文・類語

おどり‐ば をどり‥【踊場】

〘名〙
① 踊りをする場所。舞踊場。特に、俳諧では、盆踊りの場所をさし、季語として用いる。《季・秋》
※雑俳・蝉の下(1751)「おどり場へ取られ一日衣着ぬ」
階段中途に設けた、やや広くて平らな足休めの場所。〔日本建築辞彙(1906)〕
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉一「一人タラップのをどり場からロープを外しながら」

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百科事典マイペディア 「踊場」の意味・わかりやすい解説

踊場【おどりば】

階段の途中で平らになっている部分。階段の方向を変えたり,避難・休息などのために設ける。建築基準法では安全を考慮して,踊場の広さの最低寸法(直階段での踏幅は1.2m)などを定めている。
→関連項目階段

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世界大百科事典(旧版)内の踊場の言及

【階段】より

… 鉄筋コンクリート製の階段は型枠の中に鉄筋を配筋しコンクリートを流し込んで形づくるもので,さまざまな構造のものが可能である。床版と同様にスラブとして十分な強度をもつように設計し,上下階や踊場のはりや床に掛け渡す方式が一般的である。鉄筋コンクリートの一体性を利用し壁から段板を片持式に張り出す方式や,木製と同様に傾斜桁を用いる方式もある。…

※「踊場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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