踏俵(読み)フミダワラ

デジタル大辞泉 「踏俵」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐だわら〔‐だはら〕【踏(み)俵】

土俵に上がるとき足をかけるために、外土俵の外側の斜面中段に埋めてある俵。
雪踏み2

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精選版 日本国語大辞典 「踏俵」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐だわら‥だはら【踏俵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (わら)を高さ四〇~五〇センチメートル・直径約三〇センチメートルぐらいの俵のような形に編んだもの。東北北陸地方大雪のときに両足に一つずつはいて雪を踏み固めて道をつけるのに用いる。《 季語・冬 》 〔随筆・雪のふる道(1790)〕
    1. 踏俵<b>①</b>〈雪のふる道〉
      踏俵〈雪のふる道〉
  3. 相撲の土俵で、足をかけるために外土俵の外側の斜面中ほどに埋めてある俵。

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改訂新版 世界大百科事典 「踏俵」の意味・わかりやすい解説

踏俵 (ふみだわら)

わらガマ(蒲)で俵形に編んだ,雪を踏んで道を作るための道具雪踏俵の略。2個の俵にそれぞれ脚を入れ,取っ手や縄をつけて手に持って踏んで歩く。青森県津軽地方,秋田県横手盆地,山形市,福島県会津地方ではフミダラともいいもっぱらわら製のものを,岡山県北部,島根県南部の中国山地ではユキフミといい多くはガマ製のものを,北海道雨竜郡ではユキフミダワラといい古い米俵を用いた。
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世界大百科事典(旧版)内の踏俵の言及

【雪】より

…荷物を雪上で運搬するには橇(そり)が用いられたが,湿った雪の多い日本では人が乗って滑るスキーのような道具の発達はなかった。降雪の多い翌日には雪踏みによって集落内外の通路を確保する義務があり,住民は区間を割って当番を定め,雪俵または踏俵(ふみたわら)などを用いて通路を踏み開いた。また積雪が高くなると家屋内が冷え,壁などが破損するので,周囲に竹や板の雪垣,雪囲いを施して家屋に直接雪がふれぬくふうをし,井戸や離れた厠(かわや)にも雪覆いを設ける。…

※「踏俵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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