蹌踉めく(読み)ヨロメク

デジタル大辞泉 「蹌踉めく」の意味・読み・例文・類語

よろ‐め・く【蹌踉めく/蹣跚めく】

[動カ五(四)]
足どりが確かでなく倒れそうになる。よろける。「人にぶつかって―・く」
誘惑にのる。また、浮気をする。「人妻に―・く」
[用法]よろめく・よろける――「目まいがして一瞬よろめいた(よろけた)」では両語とも相通じて用いられる。◇「老人はよろめく足どりで歩いてきた」のように足の運びが乱れておぼつかないことを言う場合は「よろめく」がふさわしい。◇「よろける」は「石につまずいてよろける」「足がしびれて立つとよろけた」のように、足の運びではなく、倒れそうになる動きをとらえて言う意もある。◇類似の語に「ふらつく」がある。「ふらつく」は「腰がふらつく」「病み上がりで足がふらつく」のようにゆらゆらして定まらないことに重点があり、比喩的に「あの子の考え方はどうもふらついている」などとも用いる。
[類語]ふらつくよろけるひょろつく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蹌踉めく」の意味・読み・例文・類語

よろ‐め・く【蹌踉】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. 足どりがふらついてよろよろする。よろける。よろぼう。
    1. [初出の実例]「酒に酔たる人、やせたる牛馬なとのよろよろとよろめくといへるよろ、如何」(出典:名語記(1275)四)
  3. 浮気をする。誘惑にのる。

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