車僧(読み)クルマゾウ

関連語 名詞 浮世 実例

精選版 日本国語大辞典 「車僧」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ぞう【車僧】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 諸国をめぐり歩く僧侶。
    1. [初出の実例]「浮世をば何とか廻る車僧(クルマゾウ)」(出典歌舞伎源平雷伝記(1698)一)
  2. [ 2 ] 謡曲。五番目物。各流。作者未詳。車僧が車に乗って嵯峨野に行くと、愛宕山(あたごやま)の太郎坊大天狗が山伏姿で現われ、車僧と禅問答をするが負かされて飛び去る。のち天狗姿で再び現われて修行くらべをするが、結局、車僧の法力に負かされる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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