軌道爆弾(読み)きどうばくだん(その他表記)fractional orbital bombardment system

日本大百科全書(ニッポニカ) 「軌道爆弾」の意味・わかりやすい解説

軌道爆弾
きどうばくだん
fractional orbital bombardment system

部分軌道爆撃システム(FOBS)ともいう。低い高度の衛星軌道に乗せて、地球を1周しないうちに目標地点の上空で減速して攻撃を行う。命中精度の点では弾道ミサイルに劣るが、相手の早期警報システムの盲点をつく方向から攻撃することができる。ただし、1967年の宇宙天体条約では、核兵器や他の大量破壊兵器を地球を回る軌道に乗せることは禁止されている。

服部 学]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android