デジタル大辞泉 「辛くして」の意味・読み・例文・類語 からく‐して【辛くして】 [副]《副詞「からく」+接続助詞「して」から》やっとのことで。「―明けぬれば、暁に家に帰りぬ」〈今昔・二九・一二〉[補説]「かろうじて」の、もとの形。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「辛くして」の意味・読み・例文・類語 からく‐して【辛して】 〘 副詞 〙 ( 副詞「からく」に、動詞「す」の連用形と助詞「て」とが付いてできたもの ) 「かろうじて(辛━)」の元の形。[初出の実例]「からくして、あやしきうたひねりいだせり」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月七日)「辛(カラ)くして静岡藩の史生(しせい)に住込み」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例