辺土名村(読み)ふいんとなむら

日本歴史地名大系 「辺土名村」の解説

辺土名村
ふいんとなむら

[現在地名]国頭辺土名へんとな

奥間うくま村の北に位置し、北は東シナ海に臨む。フィントナとよぶ。絵図郷村帳国頭くんじやん間切「へんとな村」とみえる。琉球国高究帳でも同様に記され、高頭一五五石余、うち田一三六石余・畠一八石余。「琉球国由来記」にみえる当村の拝所であるイチフク森城嶽(神名カネモリサイノ御イベ)、および辺土名ふいんとな巫火神・神アシアゲは辺土名ノロが祭祀管轄。同書成立以前に「とへざ村」を合併したとみられる。港として炭儀山江・真竹名江があった(琉球国旧記)。一八八〇年(明治一三年)の県統計概表では戸数一〇七・人口五三九。一九〇三年の民有地反別は二五一町余、うち田三七町四反余・畑一八〇町余・宅地七町五反余・山林三町八反余・原野二二町余、士族は戸数二六・人口一六三、平民は戸数一一六・人口五三〇(県統計書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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