日本歴史地名大系 「近家塩田跡」の解説 近家塩田跡ちかいええんでんあと 愛媛県:北宇和郡津島町近家村近家塩田跡[現在地名]津島町近家近家の通称袋江(ふくろえ)浜の奥に造成された塩田。現在、塩竈(しおがま)神社があり、文化四年(一八〇七)と明治二五年(一八九二)の塩田碑、竈屋跡とみられる構造物などが存在する。この塩田は元禄一一年(一六九八)五月一日に沿堤の築造を開始し、七月五日には塩焼を始めている。塩田の規模は塩浜が八反割一一浜で総計八町八反あり、一浜ごとに竈屋が付属していた。この近家塩浜には塩浜奥新田約二〇町、辰巳(たつみ)新田約八反、日々栄(ひびのえ)新田約八反が同時に開発され、その石高は六三九石に達した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by