近藤陸三郎(読み)コンドウ リクサブロウ

20世紀日本人名事典 「近藤陸三郎」の解説

近藤 陸三郎
コンドウ リクサブロウ

明治・大正期の実業家,鉱山技術者 古河合名会社理事長;足尾銅山鉱業所所長。



生年
安政4年1月19日(1857年)

没年
大正6(1917)年11月6日

出生地
北海道箱館

学歴〔年〕
工部大学校(現・東大工学部)鉱山科〔明治13年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正4年〕

経歴
初め工部省阿仁鉱山に勤務したが、同山が古河市兵衛に払下げられたのに伴い古河家に入る。明治21年技術者の立場から欧米の鉱業事情を視察。30年足尾銅山鉱業所所長となるが、まもなく足尾銅山鉱毒問題が起こり、その対策と防毒工事に当る。同事件の一段落後、古河鉱業事務所理事、日光電気軌道、足尾鉄道社長などを歴任。大正2年古河合名会社理事長に就任

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「近藤陸三郎」の解説

近藤陸三郎

没年:大正6.11.6(1917)
生年:安政4.1.19(1857.2.13)
明治大正期の実業家。北海道箱館生まれ。明治13(1880)年工部大学校(東大工学部)鉱山科を卒業。工部省に入り,阿仁鉱山分局に勤務。同鉱山の古河市兵衛への払い下げにともない,古河に移籍する。21年から1年余にわたり,技術者の立場から欧米の鉱業事情を視察し,30年足尾銅山鉱業所長に就任。当時,社会問題となった渡良瀬川流域の足尾銅山鉱毒問題に対処するため,政府の命令による鉱毒予防工事実施に取り組み,日夜奮闘して予定期日までに難工事をなしとげた。大正2(1913)年古河合名会社理事長に就任,4年工学博士。

(中村青志)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「近藤陸三郎」の解説

近藤陸三郎 こんどう-りくさぶろう

1857-1917 明治-大正時代の実業家。
安政4年1月19日生まれ。明治13年工部省阿仁(あに)鉱山(秋田県)の技師となる。同鉱山が古河市兵衛にはらいさげられたのち,古河家につとめる。30年足尾銅山所長となり,足尾鉱毒事件への対応におわれた。大正2年古河合名理事長。大正6年11月6日死去。61歳。蝦夷(えぞ)地(北海道)出身。工部大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「近藤陸三郎」の解説

近藤 陸三郎 (こんどう りくさぶろう)

生年月日:1857年1月19日
明治時代;大正時代の実業家
1917年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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