近視眼(読み)キンシガン

精選版 日本国語大辞典 「近視眼」の意味・読み・例文・類語

きんし‐がん【近視眼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 近視の目。近視。近眼。⇔遠視眼
    1. [初出の実例]「近視眼は、眼面大に凸起し、書を読むに鼻をこれに接す」(出典:気海観瀾広義(1851‐58)一五)
    2. 「宗近君は近視眼(キンシガン)ぢゃないんですか」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一四)
  3. 目先の事しか判断のつかないこと。また、視野の狭い見方しかできないこと。→近視眼的
    1. [初出の実例]「堂々たる哲学中に、利己主義を以て百行の原動力と為し、大に利己主義を貴重するものあり。是豈に近視眼の哲学に非らずや」(出典:済世危言(1891)〈城泉太郎〉一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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