返言葉(読み)かえすことば

精選版 日本国語大辞典 「返言葉」の意味・読み・例文・類語

かえす【返】 言葉(ことば)

  1. ( 下に打消を伴って ) 相手言葉に応じる言葉。
    1. [初出の実例]「親身の異見に孝助は返す語(コトバ)もありませんで」(出典怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一五)
  2. 江戸時代の文法用語。否定を伴う逆接表現疑問副詞助詞などによる反語表現のこと。
    1. [初出の実例]「かへすことは 不倫(ずとも)のあゆひ 又うたがひの挿頭脚結などにうちあひて心かへりたるをいふ」(出典:あゆひ抄(1773)おほむね)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android