迷走台風(読み)メイソウタイフウ

デジタル大辞泉 「迷走台風」の意味・読み・例文・類語

めいそう‐たいふう【迷走台風】

複雑な進路をとる台風。夏に多い。

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精選版 日本国語大辞典 「迷走台風」の意味・読み・例文・類語

めいそう‐たいふう【迷走台風】

  1. 〘 名詞 〙 長い間一か所に停滞したりじぐざぐに移動したりする、進路が異常な台風。〔日本気候(1948)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「迷走台風」の意味・わかりやすい解説

迷走台風
めいそうたいふう

不規則で異常な進路をとる台風。台風の進路に影響を与える上空の一般流(指向流)が弱くて乱れているとき、または複数の台風が相互に干渉しあう「藤原効果」とよばれる現象のときに現れる。指向流の弱い8月に多く、まとまって多発する傾向がみられる。

饒村 曜]

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世界大百科事典(旧版)内の迷走台風の言及

【台風】より

…中緯度を東進してくる気圧の谷がある程度深いと,台風はこの気圧の谷の東側の南寄りの風にのって北上して転向,その後は偏西風の影響を強く受けて北東進する。8月に迷走台風が多いのは一般流が弱いためであるが,台風と高気圧,あるいは他の台風や低気圧と相互作用をして複雑な動きをすることもある。たとえば二つの台風が接近するとある点を中心として反時計回りの回転をする(藤原効果)ことがあるが,これはお互いに他の台風によって流されるためである。…

※「迷走台風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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