藤原の効果(読み)フジワラノコウカ

デジタル大辞泉 「藤原の効果」の意味・読み・例文・類語

ふじわら‐の‐こうか〔ふぢはら‐カウクワ〕【藤原の効果】

1000キロメートル内に二つ以上の台風または熱帯低気圧が存在するとき、相互に干渉して複雑な動きを示す現象一方が他方に取り込まれる、回転する、追いかける、並行移動するなどの六つの振る舞いに分類される。いずれも通常とは異なる進路を取ることが多いため、進路予想が困難となる。気象学者藤原咲平提唱

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤原の効果」の意味・わかりやすい解説

藤原の効果
ふじわらのこうか

二つの台風が接近して存在している場合におこる相互作用で、この名称は、第5代中央気象台台長藤原咲平(さくへい)がこれを本格的に研究をしたことに由来する。二つの台風は互いに相手の台風の風によって動き、二つの台風の重心位置をとると、この重心の周りを反時計回りに移動し接近する。このため、進路予想がむずかしくなる。藤原の効果は台風どうしだけでなく、上層に現れる冷たい低気圧の間でも起きることがあり、このときも台風の進路予想がむずかしくなる。第二次世界大戦後、飛行機観測などにより台風の位置が正確に求められるようになると、藤原の効果をおこしている事例が数多くみつかっている。

饒村 曜]

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