精選版 日本国語大辞典 「追い掛け」の意味・読み・例文・類語
おい‐かけおひ‥【追掛・追懸・追駆】
- 〘 名詞 〙
- ① 追いかけること。あとから追うこと。おっかけ。
- ② 一つのことを追うように、すぐ次のことをすること。また、次のことがすぐ起こること。おっかけ。
- ③ 遊里語。相手の意中を知るために、知らないことを知ったふりをして返事を聞き出すこと。鎌(かま)を掛けること。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
- ④ 通行人を襲って、物品を奪ったり危害を加えたりすること。また、その犯人。おっかけ。
- [初出の実例]「野山にひき籠、博打かをいかけいたすべく候間、別人野山にいろふべからず」(出典:結城氏新法度(1556)一〇〇条)
- ⑤ 映画で、追跡の場面。
- [初出の実例]「飛行機の追馳(オヒカ)けのある三巻物の活劇」(出典:夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉トンガリ)
- ⑥ 不良仲間の隠語で、目をつけた女を尾行すること。