(読み)ツイ

デジタル大辞泉 「追」の意味・読み・例文・類語

つい【追】[漢字項目]

[音]ツイ(呉)(漢) [訓]おう
学習漢字]3年
前に行くもののあとをおう。おいかける。「追撃追随追跡追突追尾急追窮追猛追
おい払う。「追放
ルートをたどって探る。「追及追求追究
以前のことをあとからたどる。「追憶追想追贈追悼追認
あとからつけ足す。もう一度行う。「追加追伸追肥追録追試験
[難読]追風おいて追而おって追儺ついな

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精選版 日本国語大辞典 「追」の意味・読み・例文・類語

つい【追】

  1. 〘 名詞 〙 追加すること。後から補い加えること。動作・行動を表わす名詞に付いて、もう一度同じことを行なう意を添えるのにも用いる。「追試験」「追起訴」「追体験」など。
    1. [初出の実例]「今二百部は追(ツイ)の転読と申ければ」(出典:源平盛衰記(14C前)一九)

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普及版 字通 「追」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
10画

[字音] ツイ・タイ
[字訓] おう・およぶ・したがう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(し)+(ちやく)。〔説文〕二下に「ふなり」とし、(たい)声とする。次条に「ふなり」と互訓し、(逐)を会意とするが、とも会意である。〔説文〕はを小阜(ふ)にして堆土の象とするが、は卜文・金文に師旅の師の字に用い、その初文。軍を派遣するとき、軍社の祭肉を奉じてゆくが、はその祭肉の象。(遣)はを両手で奉じてゆく形。とは軍を派遣して追撃することをいう。は田猟に用い、獣を逐う意である。また(たい)と通用し、うちきたえることをいう。

[訓義]
1. おう、敵をおう、追撃する、追い放つ。
2. およぶ、追いつく、追いすがる。
3. したがう。
4. (つい)と通用し、うちきたえる。

[古辞書の訓]
名義抄 オフ・シタガフ・ヤラフ 〔字鏡集〕 オヨボス・スクフ・シタガフ・オクル・カフ・オフ・メス

[語系]
tui、敦tunはもと声義の近い語であった。〔詩、大雅、樸〕「其のす」の〔釈文〕に「は對回の反」とみえ、タイの音。〔詩、周頌、有客〕「其のを敦(たいたく)す」は彫琢の意。追琢敦琢とは同じ語である。金文に「敦伐(たいばつ)」という語があり、追伐のことをいう。

[熟語]
追琢・追栄・追遠追往・追憶・追加・追科・追悔・追懐追劾・追感・追勘・追還追歓・追記・追追騎・追議・追究・追求追咎・追及・追享・追追擒・追刑・追撃追検・追減・追孝・追号・追坐・追賜追諡・追思・追謝・追修・追従追蹙追述追恤・追書追胥追叙・追蹤・追頌・追躡・追尋・追随・追惜・追斥・追迹・追餞・追善・追訴・追送・追想・追贈・追尊・追逮・追奪・追逐追徴・追趁・追討・追悼・追儺・追認・追念・追納・追配・追陪・追白・追迫・追攀・追尾・追福・追捕・追補・追慕・追放・追封・追北・追奔・追犇・追遊・追養・追録・追論・追和
[下接語]
追・急追・窮追・高追・訴追・逐追・攀追・風追

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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