追浜(読み)おっぱま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「追浜」の意味・わかりやすい解説

追浜
おっぱま

神奈川県横須賀市(よこすかし)北端部の一地区京浜急行電鉄、国道16号が通る。西は三浦半島の分水丘陵の鷹取山(たかとりやま)、東は東京湾岸との間に広がる。東の夏島はいまは広い埋立地であるが、もとは孤島で、東端近くの夏島貝塚は縄文早期の代表的貝塚(国指定史跡)。夏島は伊藤博文(ひろぶみ)らによって始められた明治憲法の草案作成地として知られる。追浜はまた旧海軍航空の発祥地、追浜飛行場でも知られる。現在、同飛行場周辺一帯は第二次世界大戦後の横須賀市の平和産業都市建設の一環として、海面へ埋立地を拡張して追浜工業団地となり、日産自動車と住友重機械工業の両工場を中心に、その関連企業が集中し、重工業地区を形成している。

[浅香幸雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「追浜」の意味・わかりやすい解説

追浜
おっぱま

神奈川県南東部,横須賀市北端,東京湾にのぞむ地区。追浜町のほか第2次世界大戦期まで追浜飛行場のあった夏島町や浦郷町も含む。自動車化学造船などの大工場や火力発電所があり,市有数の工業地区となっている。夏島町に,史跡夏島貝塚がある。

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