逃す(読み)ノガス

デジタル大辞泉 「逃す」の意味・読み・例文・類語

のが・す【逃す/×遁す】

[動サ五(四)]
にげさせる。にがす。「捕虜を―・す」
つかみそこなう。失する。逸する。「機会を―・す」
(動詞の連用形に付いて)…すればできたのに、…しないでしまう意、また、…しそこなう意を表す。「肝心な点を聞き―・す」「見―・してやる」
[可能]のがせる
[類語]逃がす逸する取り逃がす失う失する長蛇を逸する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逃す」の意味・読み・例文・類語

のが・す【逃・遁】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. にがす。にげさせる。失する。逸する。
    1. [初出の実例]「敵の方より出きたらん物をのがすべき様なし」(出典:平家物語(13C前)九)
  3. 危機災難などから免れさせる。救う。
    1. [初出の実例]「なんぢをのがしたまふべきじせつとみちとは、でうすよくしろしめす也」(出典:こんてむつすむん地(1610)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android