コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

通し狂言 トオシキョウゲン

デジタル大辞泉の解説

とおし‐きょうげん〔とほしキヤウゲン〕【通し狂言】

歌舞伎などで、一つの狂言序幕から大切(おおぎり)まで全幕、またはそれに近い場割りで通して上演すること。また、その狂言。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

とおしきょうげん【通し狂言】

一つの芝居狂言を最初から最後まで通して上演すること。また、その狂言。通し。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

通し狂言
とおしきょうげん

歌舞伎(かぶき)および人形浄瑠璃(じょうるり)の上演形式の一つ。初演のときには何幕(段)もあった作品を、再演以後の上演にあたって、全部を出さず、特定の幕(段)だけを抜き出して、1日にいくつもの作品を並べて演ずる形式(よりどり見どりの意でミドリという)が、すでに江戸中期から行われていた。ごく近年に、それに対して、初演時ないし原典のとおり全幕(全段)を上演するとき、とくに「通し狂言」とよぶ慣習が生まれた。一部だけを省略する場合は「半通し」という。しかし現代では、上演時間の関係で、初演時のまま全幕を上演することは不可能で、実質上は「通し狂言」ではないのだが、「物語の筋(ストーリー)を通す」という気持ちを含めて、便宜的にこのことばを用いている。[服部幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

通し狂言の関連キーワード尾上菊之助(5代目)道成寺(能)片岡愛之助歌舞伎舞踊見取り・緑河原 市松森田勘弥服部幸雄鳴神上人一番目見取り小名題番目

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

通し狂言の関連情報