歌舞伎(かぶき)および人形浄瑠璃(じょうるり)の上演形式の一つ。初演のときには何幕(段)もあった作品を、再演以後の上演にあたって、全部を出さず、特定の幕(段)だけを抜き出して、1日にいくつもの作品を並べて演ずる形式(よりどり見どりの意でミドリという)が、すでに江戸中期から行われていた。ごく近年に、それに対して、初演時ないし原典のとおり全幕(全段)を上演するとき、とくに「通し狂言」とよぶ慣習が生まれた。一部だけを省略する場合は「半通し」という。しかし現代では、上演時間の関係で、初演時のまま全幕を上演することは不可能で、実質上は「通し狂言」ではないのだが、「物語の筋(ストーリー)を通す」という気持ちを含めて、便宜的にこのことばを用いている。
[服部幸雄]
春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...