造山時火成活動(読み)ぞうざんじかせいかつどう

最新 地学事典 「造山時火成活動」の解説

ぞうざんじかせいかつどう
造山時火成活動

synorogenic magmatism ,syntectogenic magmatism

造山帯の火成活動の経緯に関する分類の一つ。地向斜が深く沈降し,激しい造構運動の起こる時期の花崗岩類の活動で特徴づけられる火成活動を,H.Stille(1940)が命名したが,この時期の花崗岩の活動は複雑で,人により異なる。Stilleはこの時期の初期のものは片麻状花崗岩でミグマタイト化などの広域変成作用と密接に伴い,後期のものはより単純な花崗岩のバソリスと考えた。花崗岩類の活動には時間的にかなり隔たった2時期があり,その間に,比較的造構運動の静穏な時期が挟まれるとして,N.Edelman(1949)はこの時期の火成活動(間造山時火成活動)は玄武岩岩脈(緑色岩になっている)で特徴づけられるとした。この時期の前の花崗岩の活動はラブラドライト花崗岩を特徴とし,超苦鉄質岩から花崗閃緑岩にわたり,かつ大規模な褶曲を伴うので,A.Simonen(1948)はこれを変動時(synkinematic)火成活動と呼んだ。一方,間造山時相の後の花崗岩は大規模な微斜長石花崗岩で,花崗岩化作用を伴い,褶曲運動は軽微であるのを特徴とするので,Simonenはこのうち片麻岩類と漸移関係にある花崗岩の活動を終期変動時(late-kinematic)火成活動,バソリス~岩株状をなすものを後変動時(post-kinematic)火成活動(後造山時火成活動)と呼んだ。これに対し,Edelmanは前者は造山活動の初期を代表するとし初期造山時(primorogenic)火成活動,後者こそ造山運動最盛期を代表するとし最盛造山時(serorogenic)火成活動と呼んだ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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