連音符(読み)レンオンプ

デジタル大辞泉 「連音符」の意味・読み・例文・類語

れん‐おんぷ【連音符】

ある音符音価を、本来の分割法によらずに等分割した一連の音符。二等分すべきところを三等分した三連音符など。連符。

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精選版 日本国語大辞典 「連音符」の意味・読み・例文・類語

れん‐おんぷ【連音符】

  1. 〘 名詞 〙 一拍または二拍うちに三個、五個、七個など奇数の音を必要とし、三拍のうちに二個、四個など偶数の音を必要とするとき、特殊な分割方法をとることを示す一連の音符。二連音符、三連音符、四連音符、五連音符、六連音符など各種ある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「連音符」の意味・わかりやすい解説

連音符
れんおんぷ

西洋音楽の五線記譜法で、ある音符の音価を分割するのに特殊な方法をとった一連の音符。略して連符ともいう。五線記譜法の音価分割は、四分音符などの単純音符は2分割、付点四分音符などの付点音符では3分割を基本とするが、連音符はそういった通常の分割法以外に、ある音価をより細かい音価に等分する際に用いられる。分割数によって、3連音符、4連音符、5連音符とよばれ、その種類は限りがない。もっとも頻繁に用いられるのは3連音符(英語では3連符triplet)であるが、ベートーベンのピアノ曲『エロイカ変奏曲』(作品35)では、19連音符さえみられる。その記譜はに示したとおり、分割する音符より小さい音価の音符を分割する数だけ並べて結び、符頭の側に弧線または鉤(かぎ)線をつけてその数を添える方法がとられる。

[黒坂俊昭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連音符」の意味・わかりやすい解説

連音符
れんおんぷ

音楽用語。ある長さの音符を通常の分割以外に,等分に分割したもの。4分音符を3等分した3連符など。ほかに5,7連符などもある。

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世界大百科事典(旧版)内の連音符の言及

【音符】より

…なお,ある音が小節線をまたいで延長されるときは,付点を用いずタイで結ぶのが現在の書法である(図d)。
[連音符]
 ある音符が,その曲の拍子に固有の分割以外の方法で等分割されるとき,その一連の音符を連音符という。たとえば2/4拍子の場合,本来二つの8分音符に分割されるべき4分音符を3等分したとき,これを3連音符という(図e)。…

※「連音符」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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