日本歴史地名大系 「進徳館」の解説 進徳館しんとくかん 長野県:上伊那郡高遠町高遠城下高遠城跡進徳館高遠城内北側三の丸に設立された藩の学問所。高遠藩においては藩主内藤頼寧は自ら文武両道に励み、藩士に砲術学の阪本天山、儒学の中村中らがあり、藩学の風を高めたが財政困難のため藩黌の設立ができなかった。しかし万延元年(一八六〇)三月藩主内藤頼直は城内に学問所を開設した。藩士の子弟のみ八歳より一五歳の者に限り入学が許可され、師範には中村・海野のほか十数名が文学・筆学・弓術・馬術・槍術・剣術・砲術・軍学・体術等の学科を担当し、その教育方針の条々の第一条には「一、文武忠孝の道懈るべからざる事」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by