遅蒔き(読み)オソマキ

デジタル大辞泉 「遅蒔き」の意味・読み・例文・類語

おそ‐まき【遅×蒔き】

時期を遅らせて種をまくこと。また、その品種。「遅蒔きの麦」
多く「おそまきながら」「おそまきでも」の形で)時機に遅れて物事をすること。「遅蒔きながら調査に乗り出す」

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精選版 日本国語大辞典 「遅蒔き」の意味・読み・例文・類語

おそ‐まき【遅蒔・晩蒔】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 時節に遅れて種子をまくこと。また、その品種。
    1. [初出の実例]「取分て今年は晴るる盆の月〈子珊〉 まだ花もなき蕎麦の遅蒔〈杉風〉」(出典:俳諧・別座鋪(1694))
  3. ( 形動 ) 時機に遅れて事をすること。また、そのさま。手遅れ。現代では、多く「ながら」「でも」など逆接の表現を伴って用いる。
    1. [初出の実例]「貴さまは、二三が此比の事御存ないか。近比それはおそまき也」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙)
    2. 「おそまきながら私たちは考えなければならないのであります」(出典:怒りの花束(1948)〈中野好夫〉)
  4. 幼児の知恵の発達がおそいこと。〔俚言集覧(1797頃)〕

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