家庭医学館 「運動と健康」の解説
うんどうとけんこう【運動と健康】
運動は、「血の巡り」をよくし、内臓のはたらきを活発にします。運動しないと、筋力が低下し、代謝も衰えて、からだの営み全体が異常になります。
近年、高血圧、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病が増えていますが、運動不足がその一因とされています。
●健康にいい運動量
健康づくりには、体内に酸素を取り込みながら行なう有酸素運動(エアロビクス)が有効です。
日常生活のなかで、むりなく継続できることが大事で、「歩く」ことから始めるといいでしょう。歩き方は、①息が弾む程度の速度で、②1日30分程度、③合計1日1万歩を目標とするのが望ましいとされています。過度の運動は健康によくありません。運動の強度は心拍数を目安とするのがふつうで、
心拍数+[(220 - 年齢)- 安静時の心拍数 ]×50%
を目標とするといいでしょう。