運動ニューロン(読み)ウンドウニューロン

世界大百科事典 第2版の解説

うんどうニューロン【運動ニューロン motoneuron】

骨格筋へ運動神経繊維を送るニューロンで,脊髄の前角および脳幹の運動核の中にある。細胞体から数本の樹状突起をのばす,いわゆる星状細胞の一種である。大型のα運動ニューロンと小型のγ運動ニューロンの2型があり,α型からは直径8~13μのα運動繊維が,γ型からは3~8μのγ運動繊維が出る。α運動繊維の信号は筋肉の収縮をおこし,γ運動繊維は筋肉内にある筋紡錘と呼ばれる張力受容器に送られ,そこで封内筋と呼ばれる特殊な筋繊維を支配する。

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世界大百科事典内の運動ニューロンの言及

【神経系】より

…ところで,生体の効果器には,骨格筋のように動物性の機能(運動)にかかわるものと,平滑筋,心筋,腺のように植物性の機能(消化,吸収,呼吸,循環,分泌,栄養,生殖など)にかかわるものとがある。これらの効果器のうち,骨格筋には中枢神経系の出力ニューロンの一つである運動ニューロンmotoneuronの軸索が直接連絡している。ポリオのウイルスは,この運動ニューロンを侵す神経親和性のウイルスである。…

【神経系】より

…これらの特殊感覚神経繊維は,嗅神経,視神経,内耳神経(平衡聴覚神経)のほか,味覚繊維は顔面神経(厳密には中間神経)と舌咽神経(一部はさらに迷走神経)のなかを走って脳に入る。
[遠心性神経繊維――運動ニューロンと自律神経ニューロン]
 身体の各部からの情報を中枢神経系に伝達するニューロンの細胞体が中枢神経系の外部,すなわち感覚神経節に集合しているのに対し,中枢神経系からの信号を身体各部の効果器(筋肉と腺)に伝達するニューロンの細胞体は中枢神経系内にある。したがって,このような中枢神経系からの出力ニューロンでは,その樹状突起,細胞体と軸索のはじめの部分は中枢神経系内にあり,その軸索の大部分が末梢神経系内を走ることになる。…

※「運動ニューロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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