筋紡錘(読み)キンボウスイ

百科事典マイペディアの解説

筋紡錘【きんぼうすい】

横紋筋の内部にあって,筋肉の収縮状態を感受する器官。普通の横紋筋維よりはるかに細い筋繊維(錘内筋繊維)が紡錘形に集まっていて,結合組織の膜で包まれる。内部の筋繊維には細かく枝分れした感覚神経繊維の末端が入り込み,骨格筋の伸長につれて錘内筋繊維が伸びると,この神経末端が興奮してインパルスを発する。
→関連項目あくび

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栄養・生化学辞典の解説

筋紡錘

 骨格筋の伸展程度を感知する特殊な装置で,一般の筋線(繊)維と隔離された特殊な筋線(繊)維束.

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世界大百科事典 第2版の解説

きんぼうすい【筋紡錘 muscle spindle】

骨格筋のなかにあって,その伸縮状態を感知する受容器。筋肉中に横紋筋繊維と並行して存在する紡錘形の囊状構造物で,内部に数本の錘内筋繊維を含む。錘内筋繊維の両端部は横紋があり,ガンマ繊維という細い運動神経繊維からのインパルスにより収縮する。錘内筋繊維の中央部には横紋がなく,感覚神経繊維の末端が入りこんでおり,骨格筋が伸長されると錘内筋繊維も伸長され感覚神経末端が興奮してインパルスを発生する。インパルスの頻度は筋肉の伸長の度合に応じて変化する。

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大辞林 第三版の解説

きんぼうすい【筋紡錘】

骨格筋中にある紡錘形の微小な感覚器。筋肉の収縮を感知して手足の位置・運動・重量・抵抗の感覚を起こす。動物の姿勢保持や細かい運動に重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

筋紡錘
きんぼうすい
muscle spindle

脊椎(せきつい)動物の骨格筋中にある機械受容器の一種。紡錘形をした自己受容器で、筋紡錘体ともいう。横紋筋繊維と並列になった数本の特殊な筋繊維(錘内繊維)に感覚神経末端がついたもので、筋肉の伸張に応じて求心性インパルスを中枢に送る。錘内繊維の両端近くには運動繊維(γ(ガンマ)遠心性繊維)の終末があり、錘内繊維の長さを調節する。筋紡錘は脊髄(せきずい)反射を介して姿勢の制御や運動の調節に重要な働きをする。[村上 彰]

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世界大百科事典内の筋紡錘の言及

【運動】より

…この場合,伸張反射を起こす刺激として,腱をたたき筋肉を伸張する方法が用いられる。この反射の受容器は筋繊維に並列して数十個程度存在する筋紡錘である。この筋紡錘中には錘内筋繊維が数本あり,ここにIa求心繊維末端が付着している。…

※「筋紡錘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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