医学的に必要性や合理性が認められない診療。不必要なX線検査や過剰投薬など、合理性を欠いた治療、不必要な高頻度の訪問診療などが含まれ、社会問題ともなっている。ただし、過去に症状改善が認められた治療実績に基づいて医師が診療を行い、結果として治療効果がみられなかった場合などはこれに該当しない。
抗生物質などが過剰に投与された結果、薬剤耐性を生み出して薬が効かなくなるケース、精神科で依存性の高い抗うつ薬や睡眠薬の過剰投薬が続けられたり、認知症患者に向精神薬が恒常的に過剰に投薬されたことが自殺の誘因となるケース、無用な手術によって特定部位の摘出を受けたために、ホルモン薬の日常的服用が不可欠となるケースなど、過剰診療による健康被害にはさまざまなものがある。
[編集部 2016年6月20日]
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