道澄寺(読み)どうちようじ

日本歴史地名大系 「道澄寺」の解説

道澄寺
どうちようじ

[現在地名]伏見区深草直違橋六丁目

浄土宗西山深草派に属する。本尊は等身大の木造地蔵菩薩(室町時代頃か)。養老三年(七一九)藤原武智麻呂建立の真言宗栄山えいさん(現奈良県五條市)に伝わる鐘(国宝)は、もと道澄寺の鐘である。延喜一七年(九一七)銘文が記されている。

<資料は省略されています>

右の鐘銘によれば、延喜一七年に従三位大納言兼右近衛大将・皇太子傅の藤原朝臣(道明)と、参議左大弁従四位上・勘解由長官・播磨守の橘朝臣(澄清)が、四恩に報い六趣を済まさんがために力を合せて寺を建て、両者の名の頭文字をとって「道澄寺」としたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android