道興寺(読み)どうこうじ

日本歴史地名大系 「道興寺」の解説

道興寺
どうこうじ

[現在地名]志賀町館開

館開の得田たちひらきのとくだ城跡南西方にあり、法林山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。正慶二年(一三三三)永光ようこう(現羽咋市)二世明峰素哲の建立と伝え(貞享二年寺社由緒書上)、観応元年(一三五〇)三月二三日に大乗だいじよう(現金沢市)・永光寺の前住明峰が、両寺下の寺院住持職に関して記した置文(永光寺中興雑記)に寺名がみえるが、以後の動向は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の道興寺の言及

【檜隈寺】より

…このように寺の造営が2期に分かれるのは,当時の東漢氏の政治的消長を反映していると考えられる。中世には道興(どうこう)寺とも称されていたようで,永正10年(1513)の銘をもつ梵鐘が見つかっている。江戸時代になると,十三重石塔(重要文化財)だけを残す荒れ果てたようすが,本居宣長の《菅笠日記(すががさのにつき)》(1772)からうかがわれる。…

※「道興寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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