遠山沢村(読み)とおやまざわむら

日本歴史地名大系 「遠山沢村」の解説

遠山沢村
とおやまざわむら

[現在地名]船引町遠山沢

永谷ながや村の南、片曾根かたそね山の南麓山地に立地。南部を磐城街道が通る。永禄一一年(一五六八)七月吉日の熊野山新宮年貢(青山文書)に「三段 三百文 とふ山さわ」とみえ、紀州熊野新宮に年貢を納めている。天正一四年(一五八六)一〇月一三日の熊野山新宮年貢帳(同文書)には遠山沢とみえ、同様の記載がある。同一八年一〇月九日の熊野新宮領差出帳(片倉文書)でも、額は不明だが年貢を納めている。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に村名がみえ、高一九五石余、田丸氏知行地。以降の領主変遷永谷村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android