適然(読み)てきぜん

精選版 日本国語大辞典 「適然」の意味・読み・例文・類語

てき‐ぜん【適然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 偶然であるさま。
    1. [初出の実例]「風物雖意、適然従独幽」(出典新編覆醤集(1676)四・偶成)
    2. [その他の文献]〔鬼谷子‐本経陰符〕
  3. 道理にかなっているさま。あたりまえ。当然。
    1. [初出の実例]「天地の間に有道の士の来も、適然として時に従てゐ、適然として去るも、それに順ている也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)二)
    2. [その他の文献]〔賈誼‐論時政疏〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「適然」の読み・字形・画数・意味

【適然】てきぜん

当然。また、偶然。〔韓非子顕学〕國法は失ふべからず。而して治むる一人に非ざるなり。故にの君は、然の善に隨はずして、必然を行ふ。

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