遮戒(読み)シャカイ

デジタル大辞泉 「遮戒」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐かい【遮戒】

仏語本来は悪ではないが、悪を行いやすくなるとして禁じた戒律飲酒戒おんじゅかいなど。→性戒しょうかい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遮戒」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐かい【遮戒】

〘名〙 仏語。本来罪悪ではないが、必要あって仏が制した戒をいう。飲酒戒(おんじゅかい)など。性戒の対。
咄本醒睡笑(1628)五「飲酒遮戒過軽」 〔梵綱経菩薩戒本疏‐四〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遮戒」の意味・わかりやすい解説

遮戒
しゃかい

仏教用語。性戒 (しょうかい) の対。釈尊によって戒が制定されているか否かに関係なく,本質的に罪悪である殺生などを禁じた戒を性戒というが,これに対して,それ自体は罪悪ではないが,本質的な罪悪を誘発したり人々に非難されたりしないよう特に制止した戒を遮戒という。たとえば飲酒を制止すること。性戒と遮戒を合せて二戒という。 (→遮罪 )

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