遺骨返還問題

共同通信ニュース用語解説 「遺骨返還問題」の解説

遺骨返還問題

19世紀後半、頭蓋骨の大きさや形を計測して民族の進化過程や優劣を明らかにしようとする学問が広まり、植民地主義背景に世界中でさまざまな民族の遺骨が収集された。文部科学省の調査では、12大学が2018年時点で、アイヌ民族の遺骨1500体以上を保管裁判で出土地域のアイヌ団体に返還されたり、「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の慰霊施設に集約されたりしている。沖縄奄美大島などで収集された遺骨は、保存状況の調査や返還が進んでいない。

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